[き]驚懼疑惑
きょう-く-ぎ-わく
相手と対峙したときに起こる心の動きを表した言葉で、驚いたり、擢(恐)れたり、疑ったり、惑ったりする心の状態を指します。四戒、四病とも言い、このような心の動揺をいかに制御するかが重要であるということを教えています。
■驚(おどろく)
突然の出来事に心が乱れて正常な判断ができない状態です。
■懼(おそれる)
恐怖心が起き、攻めようにも退こうにも、体が動かない状態です。
■疑(うたがう)
相手が何をするのか疑心暗鬼になり、敏速な判断、動作ができない状態です。
■惑(まどう)
精神が混乱して、敏速な判断、軽快な動作ができない状態です。