[と]胴(打突)
どう
有効打突部のひとつで、相手の脇腹の部分を刃筋正しく打突した場合に一本になります。面を打つのと同様に上に竹刀を振り上げ、その後自分から見て左斜め45度くらいの方向から相手の右胴へめがけて斜め下へ振り下ろします。実際の日本刀での刃筋と同じように、手が返った打ち方をする必要があります。
抜き胴の場合に腹部の正面をなでるような打ち方をする人がいますが、これでは元打ちになってしまい、有効打突にはなりません。
通常は相手の右胴を打ちますが、これは本来左胴には脇差し(わきざし)や太刀の鞘(さや)があり、斬ろうにも斬れないためとされています。この名残もあり、左胴(逆胴)はしっかりとした打ち方ができないと、有効打突にはなりません。特に小学生の場合には、逆胴はほとんどの場合、有効打突とはなりません。