[し]四戒
し-かい
四戒とは、驚・懼・疑・惑(きょうくぎわく)の四つを言い、剣道修錬中に、この中の一つでも心中に起こしてはならないという戒め(いましめ)のことです。
■驚(おどろく)
突然の出来事に心が乱れて正常な判断ができない状態です。
■懼(おそれる)
恐怖心が起き、攻めようにも退こうにも、体が動かない状態です。
■疑(うたがう)
相手が何をするのか疑心暗鬼になり、敏速な判断、動作ができない状態です。
■惑(まどう)
精神が混乱して、敏速な判断、軽快な動作ができない状態です。
剣道は、体力と技を練ることも大切ですが、精神的修養に努め、自分自身の心の持ち方を作ることが大切です。