[し]守破離
しゅ-は-り
稽古や修行における段階を表す言葉で、独自の境地を拓く道筋を説いたものです。元々は600年ほど前に、猿楽師(現在の能)・世阿弥が「風姿花伝」のなかで展開した芸能論の一部ですが、剣道の修行の段階にも共通しているため、頻繁に使われる言葉になっています。
「守」とは師の教えを守り、技のかたちを覚えて、しっかりと身につけることを指します。
「破」とは、教えを守るだけではなく、技の細かい所を工夫して、自分に合うものを見つけ出していくことを指します。
「離」とは、師の下を離れ、自己の研究・研鑽の成果を集大成し、独自の境地を拓いていくことを指します。